ある一線を越えると楽器のせいにはできないのです

2006年6月1日

 何か私の生徒達に新機種購入ラッシュが起こっております。それもBacchus 05-impression-5Sadowsky MV5YAMAHA TRB-5PIIAtelier Z DAL-5などの高級機ばかり(それぞれ私のアドバイスも加味されていますが)。しかもよくよく見れば5弦ベースばかりでありこれも時代の潮流なのだなぁとつくづく感じ入ります。
 クラシックの楽器などとは違いエレクトリックベースは20~30万円も出せば上記の如きプロが使うに十分事足りるような楽器が買えてしまうわけですが,雑誌やネットなどで情報が過剰なほど手に入る昨今では100万円級の舶来機種が簡単に売り買いされていたり,何処そこのピックアップやプリアンプを付けるのが主流だの亜流だの,ちと私の感覚からは乖離した常識がベース界では横行しているようです。
 例えがベースではないのですが,先日本職のギタリスト氏に専門外の人が自分のギターを見せて「この楽器も最初はあまり良くなかったけど何処そこの工房で調整してもらったら素晴らしく鳴りが良くなった」と満足げに話しているのを見かけました。それはそれで結構な話だと思いますが,私はそういった対処療法は「きちんと楽器を鳴らせる」という自分自身のスキルがまずあっての話ではないかと思います。楽器メーカーやクラフトマン達の不断の努力による技術の発展が,逆に一部のユーザーの視線を演奏や音楽そのものの本質から大きく反らせているというのは何ともやりきれない気がします。

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