前回に引き続きクルマに関わるお話

2008年12月13日

 ●「Live Info.」に4件追加。

 池袋での某ライブの日。入り時間より大分早く池袋に着いてしまったので,ライブハウスの近所の交差点に路駐しクルマの中で携帯メールを打っていたら小太りの警官様が運転席の窓をコンコンなどとノックしてくれやがりました。路駐をとがめられるのかと思ってパワーウィンドウを降ろすと型通りの「すみません,人待ちですかね?」などという前フリ。「すぐそこのライブハウスが開くのを待ってるんです」「ほぉー,プロのミュージシャンの方?」「一応そうですが」という通り一遍のやりとりのあとに予想外の要求が。「ちょっとクルマの中見せて頂いていいですかね」
 何だなんだ。11年落ちのフルノーマルのカペラワゴンがそんなに怪しいですかそうですか…などと一瞬不機嫌になったものの,よく考えてみると前席以外は総スモーク張りで何を積んでいるのか外からは全く見えないし,運転手がミュージシャンとか自称した日にゃケーサツの皆さんにとっちゃ十分グレーに見えるのかもしれません。どうせざっと見渡すだけだろうと高をくくり,「どーぞ」と言いながらクルマを降りてみると何とやぢま車の後ろにはまだ年式も新しいと思われるピカピカの白黒パトカーがご大層に赤灯を回しながら停まっており,傍目にはどう見ても「やぢま車=悪」の構図にしか見えない事になっている訳ですよ。果たしてそのパトカー様から別の警官様が出てきまして早速後席をチェック。いやに丹念に調べてるなぁ…と思ってたらその警官様,事も有ろうに「カバンの中も見させて頂いてよろしいですか?」などとおほざきになりました。もちろんいい気分はしませんが断ったら断ったで任意同行でも求められそうな勢いです。不機嫌そうに「ど・う・ぞ」と答えておきましたがこれでホントにクルマん中から刃物でも出てきた日にゃきっとこの人達大騒ぎになるんだろうなイヒヒヒヒ…などと内心では意地悪な想像でほくそ笑んでおりました。そしたら彼らの次のご提案が何と。「すみません,ボディーチェックもさせていただきたいんですが」
 一瞬点目になってしまいましたが,事ここに至り怪しまれていたのが私のクルマではなく黒サングラスに黒上下というワタクシ自身だったという事にようやく気がつきました。「いいですけど何でまた」「いや最近はね,刃物の事件とか多いですから」確かにその通り,厚生次官刺殺事件の犯人が逮捕されたのがちょうどこの頃だったのです。だけどいくら全身黒ずくめとはいえワタクシのような好青年が刃物持ってるように見えますかアナタ。見えますかそうですか。
 かくして衆目に晒されつつポケットというポケットをまさぐられるワタクシ。「この固いモノは何ですか」「名刺入れです」「このキーホルダーについてるのは」「写真とかを入れるロケットですが」「中には何が」そこまで見ますかね普通。人の多い池袋のど真ん中で全く恥ずかしいったらありゃしない。あげくの果てには「後ろ(クルマのラゲッジ)も見せてください」ときたので仰せの通りにハッチバックを豪快に開け放つとそこにはアンプだのキャビだのの機材がパンパンに詰め込まれておりさすがの警官諸氏も若干引き気味な様子。「…全部見るんですよね」と訊いてみたら「いえ,結構です」との事。
 そんな中途半端な仕事ではいけません。人のキーホルダーのロケットまで開けたんだからキャビもアンプも全部取り出してお道具箱や3Uラックの中まで隅から隅まで調べやがれこの野郎と言いたくなりましたがホントにそんな事をされてはこちらが入り時間に遅刻してしまうのでおとなしくバックドアを閉め車内に戻るワタクシ。最後の警官様のシメのお言葉は「ここは交差点の直近なんで早めに移動して下さいね」との事でした。相手も仕事なのでやむを得ないとは思いますが出来れば最初からその一言で勘弁してほしかったです(怒)

 …あぁもう,ホンットに気分わりぃ。私がこんな嫌な思いをせにゃならんのも元を正せば意味不明な理由で刃傷沙汰を起こす痴れ者が増えたせいです。どうしてくれるんだバカヤロウ。

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