感謝と感慨

2016年4月13日  箭島裕治Boot Funk! vol.21「Restoration」,多数のご来場誠にありがとうございました。AmaKhaとはまた違ったメンバーで,自分の好きな音楽をお客さん達の前で2時間演奏できて幸せでした。

 アンケートを読ませていただいて驚いたのは,「INSPIRITSのファンです」という方が何人もおられたことでした。AmaKhaとBoot Funkは,「ゴスペルであるかないか」「歌ものかインストか」という違いはあれど,純粋にベーシストという立ち位置で見ると私が両バンドでやっていることはそう変わらないつもりなんです。が,やはりゴスペルユニットにゴスペルファンが集まるように,インストユニットにはインスト好きの方が注目しておられたのだなぁ,と。
 同じインストといえどINSPIRITSのようなフュージョンバンドと私のBoot Funkは音楽のテイストはかなり違うと思うのですが,アンケートを見る限りではINSPIRITSのファンの方にもこの日のライブは楽しんでいただけたようで大変嬉しく思いました。前にもここに書いた通りBoot Funkは2011年のライブを最後に5年間中断していたのですが,その5年の間にINSPIRITSで私を知ってくださる方が徐々に増えてきて,活動をチェックして下さっていたのだろうと思うと浅からぬ感慨があります。さらに再開を決めたのは昨年の秋頃だったのですが,その決断にもきっかけとなったとある事情があった訳で,今思えば中断から再開までの流れは全てが私の与り知らないベストなタイミングで勝手に事が進んだようにも思えます。大げさですが,ここで再開すべき運命だった,とでも言ったら良いのでしょうか。

 とは言っても悦に入ってばかりいる訳でもなく,「バンマスってチョー大変」などと今更な事を今回改めてひしひしと思い知らされました。もちろんだってAmaKhaだって一応私がバンマスですが,この二つは便宜上私がリーダーという体になっているだけで,実際はメンバー同士の関係は対等ですし様々な仕事を分業してやってこれた訳です。しかしBoot Funkは,一応今の所はメンバーに対しライブ毎にオファーしているので,音楽的/事務的/精神的な支えに100%自分がならなきゃなんなかった筈なんですが,…いやー支えられてなかったわ俺。敢えて言えば最初の2つはどうにかなってたかも知れんけど,最後のがね。ねー。

 そんな頼りないバンマスの元,つっつん豪ちゃん香菜ちゃん樹麻君は本当に最高のグルーヴをたたき出してくれました。今回の再開と同じように5年前の中断にもまたとある事情があったのですが,ひょっとするとこの5年間は,より強力なBoot Funkのイメージを探すために私に与えられた旅の時間だったのかも知れません。メンバーからしてみればなんとも挙動不審な頼りないバンマスだっただろうと思いますが(笑),満を持しての再開にこの4人を呼んだ私の目に狂いはなかった…という点だけは胸を張りたいです。来月,池袋でのBootFunkではとあるご縁でスペシャルなメンバーとなっていますが,パラダイスカフェさんからも再出演を要請されていますし,いずれ近いうちにこの5人でのブックを再び試みると思います。



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 さて,そのスペシャルなメンバーでお送りする東京・池袋でのBoot Funkがこちらです。



 タイトルは「The Bottom」。ファンクで「ボトム」というとグルーヴの底辺,みたいな美学を感じるキーワードですが,実はダブルミーニングになっておりましてドラムの渕君と深夜のファミレスに行った時の彼の名台詞「あんなん,どん底の人生やで」から取ったものです。何がどん底なのかはとてもお話しできませんが(笑),ともかく彼のファンク・グルーヴとテクニックはちょっと東京ではお目にかかれない種類のものです。樹麻君や坂東慧君もそうだけど,関西のドラマーはファンクを判ってる奴多いよなー。いい事だ(笑)。

 5/15(日),19:30開演,会場は池袋アブソルートブルーです。ご予約フォームはこちら。今ここを見ている方で佐久間優子 (pn.) さんのプレイを見た事がないという方がもしおられたら,絶っっっっっっっっっ対にこの日見に来てください。きっとあなたは,小柄で物腰の穏やかな女性ピアニストに「ジャズの化身」が憑依する瞬間を見る事でしょう。


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